記事: 梅雨・夏に増える食中毒に注意|家庭でできる予防法や作り置き・お弁当のポイントを解説
梅雨・夏に増える食中毒に注意|家庭でできる予防法や作り置き・お弁当のポイントを解説
気温や湿度が高くなる梅雨~夏は、食中毒が増えやすい時期です。特に、作り置きやお弁当、常温放置など、家庭内にも食中毒のリスクは意外と多くあります。
「少しくらいなら大丈夫」と思っていた保存方法や扱い方が、食中毒につながることもあるため注意が必要です。
この記事では、梅雨・夏に食中毒が増える理由や、家庭で気をつけたいポイント、作り置き・お弁当作りのポイントと注意点についてわかりやすく解説します。

著者
佐藤 友香 先生
1992年生まれ、2児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動中。ママやパパの気持ちに寄り添ったメッセージを発信できたらと思っています。
梅雨・夏に食中毒が増えやすいのはなぜ?
食中毒の原因となる細菌は、気温や湿度が高い環境で増えやすい特徴があります。そのため、ジメジメした梅雨や気温が上がる夏は、特に食中毒が起こりやすい時期です。
特に夏場は、キッチンや室内の温度が高くなりやすく、食品を常温に置いている間にも菌が増えやすくなります。
また、作り置きやお弁当など、調理後すぐに食べない場面では、保存状態によって食中毒のリスクが高まることもあります。
家庭で特に注意したいケース
家庭内での食中毒は、「日常の中のちょっとした油断」で起こります。特にありがちで注意したいのは、次のような場面です。
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作り置きを冷ますために常温で放置する
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お弁当を長時間持ち歩く
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温かいまま保存容器のフタをする
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解凍を常温で行っている
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麦茶ポットを都度十分に洗えていない
どれも家庭ではよくあることですが、夏場は短時間でも菌が増えることがあります。「見た目は普通だから大丈夫」と判断しないことも大切です。
家庭でできる食中毒予防の基本

食中毒予防というと難しく感じますが、家庭でできる食中毒予防の基本はとてもシンプルです。大切なのは、次の3つを意識することです。
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細菌を食べ物に「つけない」
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食べ物に付着した細菌を「増やさない」
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食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
次の項目では、厚生労働省で呼びかけられている上記の「つけない・増やさない・やっつける」の3原則をもとに、家庭でできる食中毒予防の基本を一部抜粋して紹介します。
参考:厚生労働省「家庭での食中毒予防」
1.細菌を食べ物に「つけない」ためのポイント
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肉や魚は汁漏れしないように分けて持ち帰る
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調理前・食事前は石けんで手を洗う
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生肉・魚を触った後は再度手を洗う
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まな板や包丁を使い分ける
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キッチンスポンジや布巾を清潔に保つ
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清潔な調理器具・食器・保存容器を使う
特に注意したいのが、生肉や魚を扱ったあとの「二次汚染」です。生肉や魚を切ったまな板や包丁をそのまま使って野菜や果物を切ると、菌が移ってしまう恐れがあります。
また、見落としがちなのが布巾やスポンジの汚れです。湿ったまま使い続けると菌が増えやすいため、こまめに交換・乾燥させることも大切です。
2.細菌を「増やさない」ためのポイント
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食品は早めに冷蔵・冷凍する
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生鮮食品は買い物の最後に購入し早めに帰宅する
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調理後の食品を長時間常温に置かない
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冷蔵庫・冷凍庫に詰め込みすぎない
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残った食品は小分けにしてなるべく早く冷ます
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解凍は冷蔵庫や電子レンジで行う
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ゴミはこまめに捨てる
夏場は、短時間でも細菌が増えやすくなります。
特に注意したいのが、作り置きやお弁当を「少し冷ましてから冷蔵庫に入れよう」と常温に置きっぱなしにしてしまうケース。作り置きは浅い容器に分けたり、保冷剤を活用したりして、できるだけ早く冷ますのがポイントです。
また、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなり、十分に冷えない原因になることもあります。
3. 細菌を「やっつける」ためのポイント
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食品は中心まで十分に加熱する
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再加熱時もしっかり温める
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電子レンジ使用時は加熱ムラを防ぐため途中で混ぜる
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作り置きは温め直してから食べる
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包丁・まな板は熱湯消毒する
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怪しい食品は食べずに捨てる
細菌の多くは、しっかり加熱することで減らせます。特に肉類は、中心まで十分に火が通っているか確認し、加熱不足を防ぐことが大切です。
また、「見た目やにおいが普通だから大丈夫」と判断するのは危険なこともあります。少しでも不安を感じた食品は、無理に食べず処分することも食中毒予防につながります。
作り置きで気をつけたいポイント

忙しい日の味方になる作り置きですが、保存方法によっては食中毒リスクが高まることがあります。
作り置きの基本ポイント
作り置きをする際は、次のような点を意識しましょう。
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清潔な容器を使う
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できるだけ早く冷蔵する
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小分け保存する
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取り分け用の箸を使う
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何日も保存し続けない
作り置きを冷ますときは、「粗熱を取るつもり」で長時間置きっぱなしにしないことも大切です。大きな容器のままだと冷めるまで時間がかかるため、浅めの容器に小分けにして冷ますなどの工夫をしましょう。
また、食べるときに直接箸を入れると菌がつきやすくなるため、取り分け用の清潔な箸やスプーンを使うと安心です。
ポテトサラダなどマヨネーズを使った料理や、煮物・和え物など水分が多い料理は特に傷みやすいため、早めに食べ切るようにしましょう。
夏のお弁当で気をつけたいポイント

夏のお弁当は、気温や持ち運び環境によって細菌が増えやすくなります。特に、通勤・通学バッグの中や車内など、高温になりやすい場所では注意が必要です。
お弁当作りのポイント
夏のお弁当では、次のような点を意識しましょう。
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おかずはしっかり加熱する
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水分をしっかり切る
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ご飯やおかずを冷ましてから詰める
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保冷剤や保冷バッグを使う
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ミニトマトのヘタは取る
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おにぎりはラップを使って握る
温かいままフタをすると、お弁当箱の中に水滴がつき、細菌が増えやすくなるため注意が必要です。ご飯やおかずは、あらかじめ別の容器に取り分けるなどして、十分に冷ましてから詰めるようにしましょう。
夏のお弁当に向かないおかず・食材
水分が多いものや加熱が不十分なものは、特に傷みやすくなります。次に挙げる食材やおかずは、夏のお弁当では特に注意が必要です。
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半熟卵・温泉卵
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生野菜
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ポテトサラダ
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マヨネーズを使った和え物
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煮物など汁気の多いおかず
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水分の多いフルーツ
また、サンドイッチも具材の水分によって傷みやすくなることがあります。レタスやきゅうりなどを入れる場合は、水気をしっかり切ってから使うと安心です。
比較的傷みにくいおかず
夏のお弁当では、水分が少なく、しっかり加熱できるおかずの方が傷みにくい傾向があります。たとえば、次のようなおかずです。
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唐揚げ
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しょうが焼き
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焼き魚
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卵焼き(しっかり加熱したもの)
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きんぴらごぼう
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そぼろ
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焼き野菜
ただし、どのようなおかずでも保存状態によっては傷むことがあります。保冷剤や保冷バッグを活用し、できるだけ涼しい場所で保管することも大切です。
「まだ食べられる?」迷ったときは無理しない

食中毒は、見た目やにおいだけでは判断できないこともあります。「ちょっと怪しいかも」「いつ作ったか曖昧かも」と感じた場合は、無理に食べないことも大切です。
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長時間常温に置いていた
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冷蔵庫に何日も入っていた
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少しでも異臭やぬめりがある
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味に違和感がある
特に夏は見た目に変化がなくても細菌が増えている場合もあります。上記のような場合は特に注意が必要です。
また、子どもや高齢者は「大人は平気だったから大丈夫」とは限りません。もったいなく感じても、不安がある場合は思い切って処分する判断も必要です。
まとめ
梅雨~夏は、気温や湿度の影響で細菌が増えやすく、家庭でも食中毒が起こりやすい時期です。
特に、作り置きやお弁当、常温での放置などは、日常の中でも注意したいポイントです。
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手洗いや調理器具の衛生管理をする
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長時間常温に置かない
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しっかり加熱する
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お弁当は冷ましてから詰める
こうした基本を意識するだけでも、食中毒予防につながります。また、「少し怪しいかも」と感じた食品は、無理に食べないことも大切です。
暑い時期を安心して過ごせるよう、家庭でも食中毒対策を意識していきましょう。














