【管理栄養士監修】離乳食の手づかみ食べはいつから?おすすめレシピもご紹介
離乳食が進む離乳食後期(生後9ヶ月~11ヶ月頃)になると、手づかみ食べデビューを考えているママさんも多いのではないでしょうか?
今回は、手づかみ食べの大切さやいつから始めたらよいか、その目安となる3つのサイン、手づかみ食べをしない原因など基本的な知識に加えて、野菜やおにぎりなどの手づかみ食べレシピもご紹介します。
手づかみ食べは赤ちゃんの摂食機能の発達において重要なステップ
手づかみ食べは、目・手・口を使った協調運動です。手づかみ食べは五感をフルに使うため、赤ちゃんに幅広い刺激を経験させることができるとても重要なものです。
赤ちゃんの「自分で食べようとする力」を育む
これまで与えられたものを食べたり飲んだりしていた赤ちゃんが「自分で食べたい!」と感じることは、大きな成長の1つです。実際に目で見たものを掴み、かたさや食感、温度などを感じ、自分の適切なひと口量や噛む力の加減などを学んでいきます。
手づかみ食べはいつから?デビューの目安となる「3つのサイン」
手づかみ食べを始めるのに適した時期は、一般的には離乳後期(生後9ヶ月~11ヶ月頃)と言われています。しかし個人差があるため、以下のようなサインを目安として見極めましょう。
01.お座りが安定している
背中の筋肉が発達すると、支えなしに1人で座っていられるようになります。手づかみ食べの動作に集中するためにも、離乳食用のいすに一定時間座っていられるということが1つの目安となります。
02.舌の使い方やあごの力が発達してきている
離乳食を食べているときの、赤ちゃんの口や舌の動きを良く観察してみましょう。食べ物を口の中で左右に動かしていたり、舌とあごで押しつぶすような動きが見られる場合は、舌の使い方やあごの力が発達してきているサインです。
03.食べ物をじっと見つめていたり、手を伸ばそうとしている
自分で食べたいという意欲や、食べ物に興味が出てきていると、手づかみ食べの練習をスムーズに進めることができます。上手に声掛けをしながら、赤ちゃんの気持を受け止めてあげると良いです。
赤ちゃんが手づかみ食べをしない原因は?
デビューの目安となるサインに当てはまっていても、手づかみ食べをしてくれない赤ちゃんもいるかもしれません。そんなときは、以下の項目について見直してみましょう。
01.お腹が空いていない
食間や食前に果物やおやつを与えていたり、飲み物をたくさん飲んだりした場合は、離乳食の時間にあまりお腹が空いていない可能性があります。離乳食の時間に「自分で食べたい!」と空腹を感じることは、生活リズムを整える上でもメリットとなります。離乳食の時間の間隔やタイミングをもう一度見直してみましょう。
02.手が汚れることが嫌い
砂場やお絵描きなどでも手が汚れることに抵抗を示す場合、離乳食も同じである可能性があります。この場合に、無理に手づかみ食べを強要することはやめましょう。なるべく手に汚れがつきにくいメニューにするか、ママやパパも隣で同じものを手で食べて見せるのも良いでしょう。
また、子どもが興味を示すような形状、メニューにしてみると良いかもしれません。好きなキャラクターの形をしたおかずや、食具や食器、スタイなどを子どもが興味を持つものに変え、楽しくお話をしながらママやパパも一緒に食べてみるのもおすすめです。
03.手づかみ食べが難しい形状やメニューになっている
形状やメニューが手づかみ食べがしやすいものになっているか、もう一度見直してみましょう。全てのメニューを手づかみ食べに適した形状にしなくても良いです。月齢に合わせて、1食の中で1品から2品用意できれば、十分練習になります。
手づかみ食べに適したメニューとレシピ
手づかみ食べに適したメニューをいくつかご紹介します。子どもの月齢や食べる様子、好みに合わせて用意してみましょう。
01.茹でたにんじんなどの野菜スティック
手づかみ食べの最初のステップとしておすすめなのは、柔らかく茹でた野菜のスティックです。
人参やブロッコリー、大根など茹でても崩れにくいものが適しています。長さ5cm、厚さ1cm✕1cm程度のスティック状にすると握りやすくなります。
つまむ練習には、1cmの角切りが良いでしょう。柔らかすぎると握ることができないので、フォークで潰せるくらいのかたさを意識するのがポイントです。
02.角切りやスティック状の食パン
食パンをスティック状や角切りにするのも、気軽に用意できるのでおすすめです。このとき、生の食パンよりもさっとトースターで焼いた方が、前歯でかじり取りやすくなります。
甘みのあるかぼちゃや人参、さつまいもなどの野菜のペーストを塗ってあげると、より美味しく食べられ赤ちゃんの食欲をそそります。
03.小さく握ったおにぎり
離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)以降、おかゆや軟飯を卒業したら、ご飯を小さいおにぎりにしてあげるのも良いです。ふりかけなどを混ぜたご飯を指でつまめるひと口サイズに握ると、手づかみで食べやすくなります。
01.野菜のおやき
手づかみ食べに慣れてきたら、おやきを作ってあげるのもおすすめです。
かぼちゃやさつまいも、じゃがいもなどの甘みがあって成型しやすい野菜が良いです。柔らかく茹でて潰し、成型してからフライパンで軽く焼くと、食べやすくて美味しいおやきになります。
茹でて細かく切ったほうれん草や小松菜、人参、コーンなど、色々な食材を加えてアレンジすることができます。柔らかくて成型しにくい場合は、片栗粉を少量混ぜると扱いやすくなります。
手づかみ食べはいつまでする?スプーンやフォークにも挑戦!
手づかみ食べが終わる時期には個人差がありますが、離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)や幼児食になる頃には、徐々にスプーンやフォークにも興味を示すようになります。赤ちゃんがそのときの気分やメニューによって、手づかみ食べをしたり食具に挑戦してみたりと、楽しく食事ができる環境を整えてあげると良いです。
離乳食期のお食事グッズは【bbox】のカトラリーセットがおすすめ!
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握りやすい、さしやすいスプーン&フォーク「カトラリーセット」
今回ご紹介するのは「カトラリーセット」。手づかみ食べが始まりスプーンやフォークにもだんだん興味がでてくる、生後9ヶ月頃から使える商品ラインナップです。
<おすすめポイント1>小児作業療法士監修のデザイン
他にはあまり見ないユニークなデザインは、小児作業療法士監修のもと設計されています。
素材にもこだわり、安全なBPA、フタル酸エステル類、およびPVCフリーな素材を使用していることもポイント。
食洗機使用もOKで、ママと子どものことを考えたおすすめのカトラリーセットです。
<おすすめポイント2>考え抜かれたユニークなデザイン
フォーク、スプーン共に、子どもの口に合わせたサイズになっていて、子どもがすくいやすく指しやすい、bbox独自のデザインです。
<おすすめポイント3>握りやすいグリップ
小さな子どもの手に合わせたグリップは、握りやすい設計になっています。子どもが食事に集中できるので、自分で食べる意欲を育み食事をサポートしてくれます。上手に食材をすくって自分で食べられることは、子どもにとって大きな自信に繋がります。
月齢や成長に合わせたお食事グッズを選ぼう!
離乳食が始まると、赤ちゃんは手づかみ食べや食具など様々なことを経験し学んでいきます。月齢や成長段階により必要なアイテムも変化していき、その都度適切なアイテムを用意してあげることは、赤ちゃんの「自分で食べたい!」意欲を育む上でとても重要なことです。
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この記事の監修・執筆
佐藤 友香先生
1992年生まれ、1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。
離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。
現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動中。
ママやパパの気持ちに寄り添ったメッセージを発信できたらと思っています。