水筒に炭酸飲料がダメな理由は?他の飲み物や水筒選びのポイントと合わせて紹介【管理栄養士監修】
「シュワッ」とした爽快な泡が特徴的な炭酸飲料。水筒に入れて冷たいまま持ち運べたら便利ですが、実は水筒に炭酸飲料を入れてはいけないことをご存知ですか?
今回は、水筒に炭酸飲料を入れられない理由を解説します。また、炭酸飲料以外にも水筒に適さない飲み物や、水筒を使用する際の注意点、選ぶときに確認しておきたいポイントについても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
著者
佐藤 友香 先生
1992年生まれ、1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動中。ママやパパの気持ちに寄り添ったメッセージを発信できたらと思っています。
水筒に炭酸飲料を入れてはいけない理由
水筒に炭酸飲料を入れてはいけない理由は、主に以下の2つあります。
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水筒などの密閉された容器に炭酸飲料を入れると、飲み物の中に含まれた炭酸ガスが気化した際に逃げ場がなくなり、水筒内の圧力が上昇します。
水筒の蓋が開かなくなったり、中身が吹き出したりする恐れがあるほか、場合によっては、水筒が破損して蓋や破片が飛び散るなどの危険が伴います。
そのため、金属製やプラスチック製など水筒の素材に関わらず、炭酸飲料を入れることはできません。
また、炭酸飲料が「酸性」の飲み物であることも、水筒に入れられない理由のひとつです。
酸性には金属を溶かす性質があるため、金属製の水筒に炭酸飲料を長時間入れておくと、金属が飲み物の中に溶け出す可能性があります。
頭痛やめまい、吐き気などの中毒症状を引き起こす恐れがあるため、注意が必要です。
参考:東京都保健医療局:「金属製の水筒に飲み物を入れる際の注意点はありますか?【食品安全FAQ】」
ほかにも水筒に入れてはいけない飲み物はある?
炭酸飲料以外にも、水筒に入れてはいけない、または注意が必要な飲み物があります。
1. スポーツドリンク・ジュース・果汁飲料・乳酸菌飲料
スポーツドリンクやジュース、果汁飲料、乳酸菌飲料なども、炭酸飲料とともに「酸性」であるため、同様の理由で金属製の水筒には適していません。
特に、炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸(柑橘類をはじめとする果物に多く含まれる)が含まれている飲み物は酸性度が高くなるため、より注意が必要です。
参考:東京都保険医療局 「水筒、やかんなど 金属製の容器の使用方法にご注意ください! 」
2. 牛乳や乳飲料
牛乳や乳飲料も、水筒に入れて持ち運ぶことは避けましょう。 牛乳や乳飲料は特に腐敗しやすいため、水筒の素材に関わらず衛生上の理由により適していません。
また、腐敗によってガスが発生し水筒内の圧力が上昇すると、炭酸飲料と同様に破損や中身の吹き出しが起こる危険性があります。
参考:内閣府食品安全委員会:「金属製の水筒の使い方に注意!」
3. みそ汁やスープなど塩分を含むもの
みそ汁やスープ、昆布茶などの塩分を含む食べ物・飲み物は、水筒内部のサビや変質、食品自体の腐敗の原因になります。
これらを持ち運ぶ場合は、水筒ではなく、内部がコーティングされた専用のスープジャーを使用しましょう。
参考:内閣府食品安全委員会:「金属製の水筒の使い方に注意!」
水筒に関する注意点
水筒の中身を安心して飲むために、また水筒自体をなるべく長持ちさせるために知っておきたい、水筒に関する注意点を紹介します。
1. 水筒の中身が入ったまま長時間放置しない
飲み物の種類に関わらず、水筒の中身が入ったまま長時間放置することは、水筒の劣化や腐敗につながります。
水筒を清潔な状態で長持ちさせるために、使用後はその日のうちに丁寧に洗い、しっかり乾燥させましょう。
中身を飲み切ったタイミングで、軽く水洗いをするのもおすすめです。
参考:内閣府食品安全委員会:「金属製の水筒の使い方に注意!」
2. 水筒内部の点検を怠らない
万が一、水筒の内部に傷やサビがついてしまったときにすぐ気がつけるよう、日々水筒内部の点検を行い、サビ、傷、汚れなどがないかしっかり確認することが大切です。
特に、水筒本体を落としたりぶつけたりした際は、より注意深く確認しましょう。
参考:東京都保健医療局:「金属製の水筒に飲み物を入れる際の注意点はありますか?【食品安全FAQ】」
3. 古くなった水筒は定期的に交換する
日々点検をしっかり行っていても、同じ水筒を長期間使用していると、ある程度の劣化は防げません。
古くなった水筒は長期間使用せず、定期的に新しいものに交換することを心がけましょう。
水筒を選ぶ際のチェックポイント
水筒を選ぶ際は、主に以下のポイントをチェックしましょう。
1. 保温・保冷効果に優れているか
保温・保冷力は、水筒の種類によってさまざまです。夏には常に冷えた飲み物を、冬は温かい飲み物を飲みたいという方は、保温・保冷力に優れた水筒を選ぶとよいでしょう。
ただし、保温・保冷性能のある水筒は金属製の素材でできていることもあり、容量の割に重くなってしまうことがあります。
あわせて軽量タイプの水筒を選ぶか、保温・保冷性能にこだわりがなければ、プラスチック素材のものなどより軽量の水筒を選ぶのも選択肢のひとつです。
2. お手入れのしやすさ
水筒を常に清潔に保つために、水筒自体のお手入れのしやすさも忘れずにチェックしましょう。
蓋やキャップ、飲み口などが簡単に分解でき、全体を隅々まで洗うことができるかどうかが重要です。
また、部品や本体の構造がシンプルなものや広口で洗いやすいもの、パーツ自体が少ないもの、食洗機が使用できるかどうかを基準に選ぶのもよいでしょう。
3. 交換パーツや関連アイテムの豊富さ
水筒のパーツを個別に買うことができると、部分ごとの汚れが気になる場合や、飲み口、ストロー部分が破損して交換したい場合も安心です。
水筒を選ぶ際に、専用の交換パーツが販売されているかどうかを確認しましょう。
また、水筒につけられる専用のストラップや、小さい子供も持ちやすくなるハンドルなど、水筒に関連するアイテムがあるとより便利に使用できます。
b.boxのおすすめ水筒をご紹介♪
b.boxが取り扱っているおすすめの水筒をご紹介します。
【ステンレススポーツスパウトボトル】
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ステンレススポーツスパウトボトルは、3層断熱のステンレス製ボトルで、保冷・保温効果に優れた容量500mlの水筒です。
蓋はお子様でも開けやすいワンプッシュボタンで、自分で水筒を持って飲むことのできる3歳ごろから、小学生以上のお子様まで、幅広くご使用いただける水筒です。
もちろん、シンプルかつ飽きのこないデザインでカラーバリエーションも豊富なため、大人の方のドリンクボトルとしてもおすすめです。
また、ボトルのパーツは全部で3つのシンプル構造で、すべてのパーツが食洗機に対応しています。広口設計でボトル本体も洗いやすく、毎日清潔にご使用いただけます。
飲み口は「直飲みのスパウトタイプ」で、さらにスパウト部分が交換できる専用パーツ、持ち運びに便利な専用ストラップも別売りで販売しているため、劣化が気になる場合やご使用シーンに合わせてご利用ください。
【トライタンドリンクボトル】
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トライタンドリンクボトルは、450mlと600mlの2サイズ展開。ボトル部分に「トライタン素材」を使用している点が特徴で、軽いのに割れにくく丈夫、BPAフリーで安全性の高さも魅力です。
また、手にフィットするボトル設計とキャリーハンドル、ワンプッシュ開閉でお子様でも扱いやすく、スポーツドリンクにも対応しているため、通園通学やクラブ活動の際にもおすすめです。
水筒のパーツはすべて取り外し可能で食洗機にも対応しているほか、専用のストロートップやストローも別売りで販売しているため、劣化や衛生面が気になる場合も安心です。
自身に合った水筒を選んで正しく使おう
通常の水筒には、炭酸飲料は入れることができません。
ほかにも、スポーツドリンクやジュース、牛乳など水筒に入れる際に注意しなければならない飲み物もあるため、必ず取扱説明書を確認し正しく使用しましょう。
水筒を長持ちさせるためには、使用した水筒はなるべく早めに洗い、傷やサビがないかなど日常的に点検を行うことが大切です。
ご紹介した、水筒を選ぶ際のチェックポイントも参考にしてください。
b.boxでは、この記事で紹介したおすすめ水筒以外にも、さまざまな種類の水筒を取り扱っています。ぜひチェックしてみてください♪