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記事: BLWと離乳食の違いを詳しく解説!進め方やおすすめレシピもご紹介

BLWと離乳食の違いを詳しく解説!進め方やおすすめレシピもご紹介

BLWと離乳食の違いを詳しく解説!進め方やおすすめレシピもご紹介

イギリス発祥の「BLW」をご存じですか?日本では「BLW離乳食」等と呼ばれ、最近では進め方やレシピ、赤ちゃんの様子をSNSで発信する人も。

今回は、徐々に認知されつつある「BLW」について、従来の離乳食との違いや進め方のポイント等を解説します。おすすめのレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

BLWにおすすめのb.boxアイテムは、以下の記事で紹介しています。

関連記事:「BLWとは?離乳食との違いや始める時期、おすすめアイテムをご紹介♪

著者

佐藤 友香 先生

1992年生まれ、1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、 栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動中。 ママやパパの気持ちに寄り添ったメッセージを発信できたらと思っています。

 

BLWとは?

BLW(Baby-Led Weaning)とは、食べる量やペース、順番などを赤ちゃん自身が決めて進めていく、赤ちゃん主導の離乳食方式です。

イギリスの保健師兼助産師であるGill Rapley氏によって提唱され、現在では20か国以上の国で実践されています。

BLWと従来の離乳食の違いは?

BLWと従来の離乳食では、主に以下の表のような違いがあります。

BLW 従来の離乳食
考え方 最初から赤ちゃん主導で進めていく 大人が主導で徐々に進めていく
開始する時期 生後5~6か月ごろから
(細かな目安の決まりはない)
生後5~6か月ごろから
(厚生労働省により
目安が定められている)
食べ物の形状 最初から固形物を与える ペースト状から始める
食べ方 最初から赤ちゃん自身が
手づかみ食べをする
大人がスプーンで与えること
から始める

これらの項目について、詳しく解説します。

考え方の違い

BLWと従来の離乳食の大きな違いは、「主導権をどちらが持つか(大人or赤ちゃん)」という点です。

従来の離乳食では、始めの時期は大人がスプーンで赤ちゃんの口に運んで与えるのが一般的です。食べ物の形態や一口の大きさを大人が判断し、成長に合わせて徐々にステップアップしていきます。

一方BLWでは、赤ちゃんが自分で「食べるもの」「食べる量」「食べるペース」を決め、好きなように手づかみで食べます。

「食べても食べなくてもよい」という考えを前提に、自由に食事を進め、何よりも赤ちゃんの意思を尊重しましょう。

開始する時期の違い

従来の離乳食とBLWでは、開始する時期に大きな差はありません。

違いと言えば、従来の離乳食では、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」により、離乳の開始時期の目安が記載されている一方で、BLWでは細かな決まりがない点です。

 

<従来の離乳食・開始の目安>

  • 首のすわりがしっかりして寝返りができ、5秒以上座れる
  • スプーンなどを口に入れても下で押し出すことが少なくなる
  • 食べ物に興味を示す
  • これらが該当する時期として、生後5~6か月ごろの開始が適当

 

<BLW・開始の目安>

  • しっかり座れるようになった
  • 食べ物に興味が出てきた

BLWでは細かな決まりはないものの、適当な時期として以上の2点が該当します。

結果、開始の時期に大きな差はなく、どちらも生後5~6か月ごろからがおおよその目安となるでしょう。

参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019改訂版)

食べ物の形状・食べ方の違い

BLWと従来の離乳食の大きな違いは、「開始時期の食べ物の形状」です。

従来の離乳食では、柔らかく茹でた野菜や果物をペースト状に調理したものから始めます。大人が声掛けをしながらスプーンで与えることで、赤ちゃんは大人の表情や様子を観察しながら、大人のペースを感じ取ります。

一方、BLWでは、最初からペースト状ではなく固形食を与え、スプーンは使わずに赤ちゃん自身が手づかみ食べをします。

大人はじっと見守ることで、赤ちゃんは目の前の食べ物に集中し、色や形、匂いを感じながら食べることへの興味・関心を高めていくことでしょう。

BLWの基本の始め方とポイント

BLWを始めるにあたり、まずは赤ちゃんの姿勢に着目しましょう。安定して座れていることと、手が自由に動かせる状態になっていることを確認します。

テーブルのお皿の上に食材を並べ、赤ちゃんが自発的に食材に触れる、匂いを嗅ぐ、観察する、口に運ぶ等の行動を始めたら、そのまま見守りましょう。

<ポイント>

赤ちゃんが自分から行動をするまで、大人は食べ物を渡したり口に運んだり、食事を促すことはしません。数種類の食材を用意し、選択肢を与えてあげることもポイントです。

最初のころは、母乳やミルクとは切り離して考えよう!

BLWの最初の時期は、「食事」としてはカウントしません。触るだけで食べないことも多いため、栄養源は母乳やミルクとし、あくまでも「食に興味を持つ」「家族の食事の時間に参加させる」ことのステップとして捉えます。

BLWで食べることに慣れて食べる量が増えていくと、自然と母乳やミルクの量は減っていくと考えましょう。

BLWに適した食材と避けるべき食材

基本的には、家族が食べる食材や食品をシェアして、無理なく調理を行いましょう。

適した食材

BLW開始の時期には、にんじん、ブロッコリー、さつまいも等がおすすめです。

固い野菜は柔らかく茹でる、または蒸して、硬さの調節をしましょう。スティック状に切ることで、赤ちゃんの小さな手でも持ちやすくなります。

適さない食材

胃腸の発達や誤飲・窒息のリスク等の観点から、赤ちゃんには適さない以下のような食材・食品は避けるほうが安心です。

  • 誤飲・窒息のリスクが高い食材(生の固い野菜類、ナッツ類、ミニトマト、ぶどう、うずらの卵、餅、マシュマロ、きのこ類等)
  • 食塩や砂糖が多く含まれる食品
  • 添加物等が多く使用されている食品
  • はちみつ

以上は避けるべき食材・食品の一例です。基本的には従来の離乳食と違いはありませんが、手づかみ食べを積極的に行う分、誤飲や窒息のリスクが高いものについてはより注意が必要です。

BLWの注意点

BLWを始める際は、大きく以下の2つの点に注意が必要です。

窒息に注意する

BLWだけでなく従来の離乳食にも言えますが、前述の通り、赤ちゃんの食事の際には誤飲・窒息に注意しなければなりません。主に以下の点を念頭に進めましょう。

  • 赤ちゃんを1人にしない
  • 機嫌が悪い、泣いているときには与えない
  • 姿勢が崩れていないか都度確認する
  • 食事中に気が散らないようにする(テレビを消す、音楽を流さないなど)
  • 適さない食材は避ける

特に、BLWでは赤ちゃんの意思を尊重する考え方であるため、大人が食べる量やペースを握ることはしない分、より注意が必要です。

食物アレルギーに注意する

従来の離乳食同様、食物アレルギーの原因となり得る食材の開始には注意が必要です。

食物アレルギーが懸念される食材を初めて食べる際は、平日の午前中(病院に行ける日・時間帯)に少量から徐々に試しましょう。

原因となる食材が特定しやすいよう、初めて食べる食材が2種類以上並ばないように意識することも大切です。

BLWにおすすめのレシピ(生後9~11か月ごろから)

生後9~11か月ごろ~のメニュー例とレシピを紹介します。

<メニュー例(生後9か月ごろ~)>

  • お好み焼き
  • にんじん
  • きゅうり
  • トマト
  • バナナ

※「にんじん」はだし汁で茹で、手で掴める程度の硬さにしています。

※「きゅうり」は生のままですが、ピーラーで皮を大まかに剥いています。

※「トマト」は、生のまま、細めのくし切りにしています。

このレシピで使用しているb.boxのアイテムはこちら>

お好み焼きのレシピ(生後9か月ごろ~)

お好み焼きは、野菜やお肉(たんぱく質)をたっぷり使用するため、栄養バランスが整いやすいメニューです。

しっかり焼き色を付けることで香ばしさも加わり、食欲もUP。手づかみ食べもしやすいため、BLWに慣れてきたころにおすすめです。

豚ひき肉を鶏ひき肉やツナ缶に、キャベツのほかに細かく刻んだにんじんやピーマンなどほかの野菜を加えるなど、アレンジも自由自在♪

 

<材料(赤ちゃん1~2食分)>

  • キャベツ...50g
  • 豚ひき肉(赤身)...30g
  • 薄力粉...大さじ3
  • だし汁...大さじ2
  • かつお節...少量
  • しょうゆ...数滴
  • サラダ油...小さじ1

<作り方>

  1. キャベツをみじん切りにして耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをし電子レンジ600Wで約30秒加熱する
  2. 1に豚ひき肉、薄力粉、かつお節、だし汁、しょうゆを加え混ぜ合わせる
  3. 弱火で熱したフライパンにサラダ油を引き、2の生地を流し入れる
  4. 焼き色が付いたらひっくり返し、中まで火が通るように両面焼いて完成

まとめ

BLWは、イギリス発祥で世界でも認知されつつある離乳食方式。

赤ちゃんのペースで進めていくため、自発的に食べ物や食に興味・関心が持てるようになる点が魅力です。

従来の離乳食との違いや進め方のポイント、注意点などをしっかり理解し、誤飲や窒息の危険がないように進めていきましょう。紹介したレシピも、ぜひ参考にしてくださいね。

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