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記事: 【助産師が解説】発達におすすめのピクニック準備

子どもが水稲から水を飲んでいる画像

【助産師が解説】発達におすすめのピクニック準備

温かくなると外へ出かけたくなりますよね。

動きたい盛りの子どもたちはお外遊びが大好き。

外へ出ればたくさんの発見もあり、発達も促されます。

今回は子連れでピクニックへ行くときの持ち物についてご紹介します。

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賀茂 綾乃

1990年生まれ、2児の母。新卒で国立大学病院に就職、総合周産期母子医療センターで助産師として約7年勤務。 妊娠出産を経て、不妊治療クリニックや認可保育園勤務を経験後、現在は産婦人科クリニック、自治体乳幼児健診、 #8000小児救急医療相談、医療ライティング業などパラレルワークを行う。出張専門助産院ぺりさぽの代表も務め、 ベビーマッサージ教室など子育て支援の場も運営している。

春秋はピクニックにおすすめの季節

厳しい寒さや暑さが終わり、心地よい気候になってくると外に出かけたくなりますよね。

とくに小さい子どもがいるご家庭は近くの公園にピクニックに出かけてみてはいかがでしょうか。

歩き始めた子どもは、とにかくたくさん歩きたい時期

車が来る心配のないところで思う存分お散歩できるのがピクニックの良いところです。

そして外遊びにはメリットがたくさんあるんです。

体力がつく、運動機能が向上するといったメリットはすぐに思いつくでしょう。

それに加え、自分で遊ぶ内容を考えて、自ら遊ぶ時間は前頭葉の発達を促し、社会への適応力や問題解決力を向上させると言われています。

これ以外にも多くのメリットがある外遊びの時間。

遊びに出かけて、「あ、困った!」とならないよう、ピクニックに必要な準備についてお伝えしますね。

参考:子どもの健全な成長のための外あそび推進に向けた提言書

ピクニックに必要な持ち物

ピクニックへ行くにはどのようなものが必要でしょうか?

せっかくのピクニックが楽しく終わるよう、必要となりそうなものをリストアップしました。

レジャーシート

まずはピクニックでの居場所づくりのためのレジャーシートを準備をしましょう。

大人二人と子ども一人であれば1m×2mほどの大きさがあるとよいでしょう。

撥水加工で少し厚みがあると快適です。

イヤイヤ期の子どもにはあえて自分用のレジャーシートを持たせるのもよいでしょう。

ここは自分の場所!と喜んで座ってくれるかもしれませんよ。

お弁当

余裕があればお弁当の準備を一緒にしてみましょう。

発達段階に合わせて、その子にできることをお願いすると食育にもつながります。

大人が思っているより「お手伝いをしたい!」という思いは小さなころからありますし、その思いが強い時期にお手伝いをしてもらっていた方が、大きくなってからも自然と家事ができるようになります。

見ておくのが大変、けがが心配、と親の都合から「お手伝いをしたい!」という気持ちをそのままにしてお手伝いをさせずにおくと、お手伝いをしない子へ成長してしまいます。

1歳前後であればお野菜を洗ってふく、はっぱをちぎる、ヘタをとるなど。

2歳前後であれば調味料を混ぜる、お米を研ぐ、テーブルナイフでバナナなど軟らかいものを切るなど。

3歳前後であれば、卵を割る、すり鉢で擦る、キュウリやトマトなどをきるなど。

多少こぼれたり形が悪くても「まぁいっか」と楽しんでくださいね。

また、普段と違う環境で食べると食も進みます。

普段は食べないような食材も使ってみるとよいでしょう。

食中毒対策はしっかりと行いましょう。

水筒

お外遊び中は水分補給をこまめにしましょう。

コップタイプならひねって開けるという動作から手首の発達を促すことができます。いつもなら「こぼすからやめてー」と止めてしまう「注ぐ」動作もお外でなら多少こぼされても気になりません。

ストローなどの直のみタイプであれば頻繫に飲ませてもワンアクションで飲めます。

中身は水やお茶などごくごくと飲んでも気にならない飲み物にしましょうね。

関連記事:「子供用水筒の選び方は?注意点やおすすめアイテムと合わせて解説【管理栄養士監修】

救急セット

お外遊びには軽い擦り傷などはつきものです。

基本的に擦り傷は水道できれいに洗い流してガーゼや絆創膏などで保護しましょう。

代謝が活発な子どもたちは擦り傷から傷を治す成分である浸出液がたくさん出ます。透明な液体は傷がきれいに治っている証拠。

その液体が傷口をきれいに治してくれるため、しっかりと保護しましょう。

着替えや帽子

せっかくのお外遊びの時間。「ダメ」と言うことがないようにしたいですよね。

そのために、汚れてもよい恰好でお出かけしてお着替えを持っておきましょう。

汚れたお洋服を入れる汚れ物入もお忘れなく。日差しが強くなってきたら帽子も大切です。

その他

  • ビニール袋
ピクニックの最中に発見したものを持ち帰れるように準備しておくとよいでしょう。どんぐりやまつぼっくりはおうちでの工作にも役立ちます。
  • ピクニックで遊ぶもの

ボールやシャボン玉、お砂場セットなど本人がお気に入りの道具があれば持っていきましょう。とくにシャボン玉は追いかけて走り回ったり、ふーっと吹いて口の体操になったりします。

  • 万が一の迷子対策
万が一迷子になったときのため、遊ぶ前の服装を写真に撮っておきましょう。焦っていると正確に思い出せないこともあります。本人には迷子になったらどうすればよいか、レクチャーしておいてもよいでしょう。

ピクニックにおすすめのb.boxアイテム

ここではピクニックに持っていくのにおすすめのb.boxアイテムについてご紹介します。

ステンレスドリンクボトル

3層断熱のステンレスボトルで温度を保ちます。

冷たいものは最長15時間、温かいものは最長8時間保てるため、ピクニックの間快適な温度で水分補給ができるでしょう。

ワンプッシュで開くボタン式のふたのため、子どもでも簡単にふたを開けることができます。

※45℃を超える液体には使用しないでください。高温の液体を入れた場合、水筒内の圧力が高くなり中身が噴き出す可能性があるため、注意してください。

トライタンドリンクボトル

プラスチック製の水筒です。トライタン製なので傷がつきにくいのが特徴。

三角形のボトルは手になじみやすく子どもの小さな手にも握りやすい形です。

開けてすぐ飲めるストロータイプなので子どもも自分で飲水ができます。

透明なので飲んだ水分量が一目でわかるのも嬉しいポイント。

持ち運びに便利な専用のストラップも別売りでありますよ。

ロールアンドゴー

くるくると巻けるお食事プレートになるマットなら外出先にも持っていきやすいです。

ボウルとプレートがひとつになったシリコン製のお食事マット。

プレート部分には仕切りがついているため、お食事が混ざりません。

自分専用のプレートに取り分けるときに「自分で食べられる分」を本人によそってもらうと食べる気持ちのUPにもつながります。 

まとめ

今回は、ピクニックに必要な持ち物についてお伝えしました。

日頃と違うことをすると親も子どもも疲れてしまいますが、それ以上に得られるものも大きいです。

初めての場所が苦手な子には、数日前から日曜日に晴れていたらここに行くよ、など前もって伝えておくと良いでしょう。

逆にテンションが上がりすぎて走り回ってしまうタイプの子には出発前に簡単にルールを伝えましょう。「パパやママが見えるところにいること」「たくさんお友達がいるから順番を守ること」など本人がわかりやすい言葉で伝えます。

帰る前には「あと10分で帰る時間だよ」などと予告をすると、すんなりと帰る心の準備ができますよ。

みんなで楽しくピクニックに行けるとよいですね。