子供用水筒の選び方は?注意点やおすすめアイテムと合わせて解説【管理栄養士監修】
「子供用の水筒」とひとことでいっても、さまざまな種類のものがありますよね。素材や飲み口、容量、お手入れのしやすさなど、それぞれに違いや特徴があります。
本記事では、子供用の水筒の選び方を、いくつかの項目ごとに詳しく紹介します。あわせて、子供に水筒を持たせる場合の注意点や、b.boxのおすすめ子供用水筒も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
著者
佐藤 友香 先生
1992年生まれ、1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動中。ママやパパの気持ちに寄り添ったメッセージを発信できたらと思っています。
子供用水筒の選び方
水筒にはさまざまな種類があります。使用するシーンや子供の年齢などを考慮して、使いやすく長く使える適切な水筒を選びましょう。
以下の項目では、主な水筒の選び方とそれぞれの特徴を解説します。
1. 素材(ステンレスorプラスチック)で選ぶ
水筒に使われる素材は、主に「ステンレス」と「プラスチック」の2種類です。 それぞれにメリット・デメリットがあるため、子供にとっての使いやすさや用途に合わせて選びましょう。
ステンレス素材 | プラスチック素材 | |
保冷・保温性能 | ◯ | ✕ |
水筒本体の重さ | △ | ◯ |
耐久性 | ◯ | △ |
価格帯 | △ | ◯ |
ステンレス素材
ステンレス素材の水筒は、保冷・保温性能に優れている点が大きなメリットです。夏は冷たいまま、冬は温かいまま飲み物を持ち運びできるため、さまざまなシーンで役に立ちます。衝撃に強く、耐久性にも優れています。
ただし、水筒本体に重さがあるため、飲み物を入れたときの重さも考慮して選ぶと良いでしょう。
プラスチック素材
プラスチック素材の水筒は、持ち運びが楽な軽さで、小さい子供でも扱いやすい点がメリットです。また、子供が好きなキャラクターのデザインが多いのも特徴です。
ただし、耐久性は劣るため、子供が水筒を落としたりぶつけたりすると壊れてしまう可能性があります。保冷・保温性能は高くないため、使う季節やシーンを考慮して使いましょう。
2. 飲み口の形状で選ぶ
水筒の飲み口は、「直飲みタイプ」「ストロータイプ」「コップタイプ」「2WAYタイプ(直飲み+コップ)」などの種類があります。
それぞれの飲み口に特徴があるため、子供に合った飲みやすい水筒を選びましょう。
飲み口の種類 | 特徴 |
直飲みタイプ |
ペットボトルで飲むことに慣れている子供に向いている |
ストロータイプ |
水筒やコップ飲みに慣れていない子供でも飲みやすい |
コップタイプ |
直接口をつけないため衛生的 |
2WAYタイプ (直飲み+コップ) |
シーンによって直飲みとコップ飲みを使い分けられる |
3. 年齢に合った容量やサイズで選ぶ
容量が多い水筒は、その分サイズが大きくなり重くなります。大きければよいというわけではないため、子供の年齢や使うシーンに合わせたサイズのものを選びましょう。
★水筒の容量の目安
- 3歳未満:400ml~600ml
- 3歳~6歳ごろ:500ml~800ml
- 小学校低学年:500ml~800ml
- 小学校高学年:500ml~800ml、活動量が多い場合は800ml~1L以上
子供が1日に必要な水分量の目安
1日に必要な水分量の目安は、体重1kgあたり乳児期(1歳未満):120~150ml、幼児期(1歳~6歳):90~100ml、学童期(6歳~12歳):60~80mlとされています。
このうち食事からも水分を摂取していることと、家庭で水分補給をする分を考慮すると、1日に必要な水分量の1/3~半分量が入る水筒であれば十分足りるでしょう。
ただし、子供の活動量などによっても必要な水分量は変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
参考: 星空こどもアレルギークリニック「お子さまに必要な水分量、ご存知ですか?」
参考:西彼杵医師会「乳児・幼児の水分管理」
4. 保冷・保温性能の有無で選ぶ
夏や冬は特に、水筒の保冷・保温性能の有無や性能の高さも重要です。冷たい飲み物は冷たいまま、温かい飲み物は温かいまま持ち運びができる水筒を選ぶと、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
前述のとおり、ステンレス素材の水筒は保冷・保温性能に優れた商品が多くあります。温度をキープできる時間の長さは商品によって異なるため、確認してから選びましょう。
ステンレス素材の水筒だと重さが気になるという場合は、夏と冬、春と秋など季節ごとにプラスチック製の水筒と使い分ける方法もおすすめです。
5. スポーツドリンク対応の可否で選ぶ
スポーツドリンクを入れて持ち運ぶ可能性がある場合は、水筒自体がスポーツドリンクに対応しているかどうかも忘れずに確認しましょう。
非対応の金属製の水筒にスポーツドリンクを入れると、内部がサビやすくなるため注意が必要です。
6. お手入れのしやすさで選ぶ
水筒を衛生的に長持ちさせるために、お手入れのしやすさや衛生面に配慮された水筒を選びましょう。主なチェックポイントは以下の4つです。
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その他、ストロータイプなど飲み口が取り外せる水筒の場合は、交換用のアイテムが販売されているかどうかも重要です。
ストロー部分の劣化や衛生面が気になったときに、部分的に新しいものと交換できるとより安心です。
子供に水筒を持たせる際の注意点
続いて、子供に水筒を持たせる際の注意点について解説します。
1. 水筒によってNGな飲み物がある
素材によっても異なりますが、 水筒に入れてはいけない飲み物があることに注意しましょう。
例えば、一般的にステンレス素材の水筒に炭酸飲料やジュース、スポーツドリンク、牛乳・乳製品、みそ汁・スープなどを入れることはできません。(炭酸飲料やスポーツドリンクに対応している商品もあります。)
使い方を誤ると、水筒の消耗を早めたり、水筒の中の飲み物が腐敗してしまったりする恐れがあるため、事前に商品の説明書をしっかり確認することが重要です。
関連記事:水筒に炭酸飲料がダメな理由は?他の飲み物や水筒選びのポイントと合わせて紹介【管理栄養士監修】
2. 水筒内部の傷やサビに注意する
水筒の内部に傷やサビがあると、本来飲み物が触れない部分が露出し、金属成分が飲み物に溶け出してしまう可能性があります。
金属成分による中毒を引き起こす恐れがあるため、定期的に水筒内部に傷やサビがないか確認することが大切です。
特に、水筒を落としたりぶつけたりした際には注意が必要です。
参考:東京都保険医療局「金属製の水筒に飲み物を入れる際の注意点はありますか?【食品安全FAQ】」
b.boxのおすすめ子供用水筒
b.boxが取り扱っているおすすめ子供用水筒をご紹介します♪
【ステンレスドリンクボトル】
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ステンレスドリンクボトルは、3層断熱の高品質なステンレスを使用し、保冷・保温性能に優れています。
ワンタッチで開けやすい蓋、小さい手でも持ちやすいハンドルで、水筒に慣れていない子供でも簡単に飲むことができます。
オプションの「ハンドル」をつけることで保冷マグとしても使用できるため、小さい子供から成長に合わせて長くお使いいただけます。
※45℃を超える液体には使用しないでください。高温の液体を入れた場合、水筒内の圧力が高くなり中身が噴き出す可能性があるため、注意してください。
【ステンレススポーツスパウトボトル】
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ステンレススポーツスパウトボトルは、3層断熱の高品質なステンレスを使用し、保冷・保温性能に優れています。スパウト付きの直飲みタイプで、幅広い年齢の子供に適しています。
パーツは全部で3つのシンプル構造で、さらに全てのパーツが食洗機に対応しているため、洗いやすく衛生的です。
※45℃を超える液体には使用しないでください。高温の液体を入れた場合、水筒内の圧力が高くなり中身が噴き出す可能性があるため、注意してください。
【トライタンドリンクボトル】
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トライタンドリンクボトルは、軽くて割れにくい丈夫さと、ガラスのような透明度が特徴のトライタン素材の水筒です。BPAフリーで安全性の高さも魅力です。
柔らかなシリコン製のストローは、ストロー部分にスリットが入っており、飲み物の中に食べカスが入りにくい構造です。これにより飲み物を衛生的に保つことができます。
水筒のパーツはすべて食洗機にも対応しているほか、専用のストロートップやストローも別売りで販売しています。
【スポーツスパウトボトル】
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スポーツスパウトボトルは、軽くて割れにくい丈夫さと、ガラスのような透明度が特徴のトライタン素材の水筒です。BPAフリーで安全性の高さも魅力です。
600mlの大容量サイズでスポーツドリンクにも対応しているため、通園・通学はもちろん、スポーツ活動やアウトドアの際の水分補給にもおすすめです。
シンプルなデザインで、子供だけでなく親子でお使いいただけます。
子供に合った水筒を選ぼう!
子供用水筒には、素材や飲み口、容量、保冷・保温機能の有無、スポーツドリンク対応の可否、お手入れのしやすさなど、さまざまな種類があります。重視する項目をチェックして、子供に合う水筒を選びましょう。
また、水筒に入れてはいけない飲み物を理解することや、水筒の状態を常に確認することも重要です。なるべく衛生的に、正しく使用しましょう。
b.boxでは、この記事で紹介したようにさまざまな種類の子供用水筒を取り扱っています。ぜひチェックしてみてください♪