【管理栄養士が教える】離乳食を食べてくれない原因や対処法を経験談を元に解説
赤ちゃんが「離乳食を食べてくれない...」とお悩みのママやパパは多いのではないでしょうか。保育園で管理栄養士として勤務していた時期に、お母さん達から本当によく耳にする言葉でした。栄養を考えて一生懸命離乳食を用意しても、食べてくれないととても残念に感じ、そして心配してしまいますよね。
保育園での管理栄養士の経験を持つ私が、同じ悩みを持つお母さん達に伝えたい、月齢別の離乳食を食べてくれない原因や対処法について、実際の経験談を元にまとめています。ぜひ参考にしてください。
離乳食を食べないことは良くある?
「離乳食を食べてくれない」という悩みは、ママやパパの多くが経験していることで、決して異常なことではありません。離乳食期である約1年間の間に、食べる時期がきたり食べない時期がきたりを繰り返すことが多いようです。
離乳食期で1番大切なのは「食べることの幸せや楽しさを経験し学ぶこと」。ママやパパ、そして赤ちゃんが楽しく過ごせることを重視しましょう。あくまで食べるための練習期間であるため、完食を求めすぎないことも大切です。
全ての時期においてできる工夫は?
とはいえ、なるべく離乳食を食べてほしいと思うのが親心。まず、離乳食期の全ての時期において共通する、離乳食を食べないときに考えられる原因と解決のための工夫についてご紹介します。
生活リズムを安定させ空腹のリズムをつけよう
母乳やミルクの時間と離乳食の間隔を毎日なるべく同じにすることで、赤ちゃんの空腹のリズムが掴めるようになってきます。夜間授乳が複数回あるうちは生活リズムを意識するのは難しいですが、1日3回食になり夜間授乳が減ってくる時期からは、大まかに生活リズムを整えていくことを意識してみてください。
大人でもお腹が空かずに朝食を抜いたりすることもありますよね。まずは離乳食の時間に空腹になるための工夫をしてみましょう。
離乳食に集中できる環境づくりをしよう
離乳食を食べない原因として、食べることに集中できる環境が整っていないことも挙げられます。ずっと赤ちゃんと向き合うことは大変ですが、ママやパパもテレビに目を逸らしながら与えていたり、スマホをいじったりしていると、やはり赤ちゃんも飽きてしまいます。
「今は食べる時間」というメリハリをつけてあげて習慣化することが大切です。
月齢に合った形や大きさ、味付けを意識しよう
赤ちゃんにとって食材が大きすぎる・固すぎる、反対に小さすぎる、柔らかすぎるなども原因の1つとなります。適した形態や味付けを見つけていくのが難しい場合は、ベビーフードを活用するのがおすすめです。各月齢に合わせたとろみや味付けがされているので、赤ちゃんが好んでくれたものを味見し参考にしましょう。
また保育園などに通っている場合は、可能であれば離乳食の味見や食べる様子を見せてもらうのもおすすめ。「保育園では食べるのに家では食べない」そんな悩みも多いものです。食べる環境や味付け、大きさ、その他参考になることがあるかもしれません。
月齢や成長に合ったカトラリーを用意しよう
離乳食期は、ステップアップしながら様々なことを学びます。舌と口の動かし方や、手づかみ食べ、スプーン食べなど食べ方もどんどん変化していくので、その都度適切なカトラリーや食器を用意してあげることはとても大切です。
【月齢別】離乳食を食べないときの工夫
離乳食の時期や月齢別に、離乳食を食べないときに考えられる原因や対処法をご紹介します。
離乳初期(生後5~6ヶ月頃)は見守る気持ちで
この時期は、まだほとんどの栄養をミルクや母乳から摂っているので、食べなくてもあまり心配はいりません。食品のアレルギーチェックを主にしていくつもりで、この時期に食べられる食材に無理のない程度で幅広く触れさせてあげましょう。慣れるまでは口に食べ物が入ること自体に抵抗を感じてしまうことがほとんどです。飲み慣れているミルクで離乳食を作るのも良いでしょう。
離乳中期(生後7~8ヶ月頃)は大きさや固さを意識して
この時期はペースト状のものを卒業し、舌でつぶせる程度のものを食べられる赤ちゃんも増えてきます。このときの大きさや固さが赤ちゃんに合っているか、口の動きを良く観察してみてください。上手に舌を左右に動かして飲み込めた場合、固さが適切であると考えられます。べーっとすぐに吐き出してしまう場合は、食材が固い可能性があるので、見直してみましょう。適度にとろみをつけてあげると食べやすくなることもあります。
離乳後期(生後9~11ヶ月頃)は味のバリエーションを
徐々に味付けをすることも増えるので、味や食材のバリエーションを増やしてあげることを意識しましょう。毎回手作りするのが大変な場合は、ベビーフードを活用するのも良いです。その場合も違うメニューや味付けを選ぶなど、なるべく飽きない工夫も大切です。
またこの時期は遊ぶ楽しみも覚える頃なので、食事と遊びの区別をきちんとつけるようにしましょう。遊びの中で様々な刺激を与え、空腹を感じられる生活リズムを意識します。
離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)自分で食べられる喜びを
積極的に手づかみできるメニューを用意し、自分で食べる喜びを感じさせてあげるようにします。どれから食べるか選択肢を与えてあげることで、食べることに楽しさを感じることができます。手づかみ食べが苦手な場合は、無理にさせなくても良いです。
また、大人と同じような見た目の食事や目線で食べられることに喜びを感じるので、取り分け離乳食を取り入れたり、なるべく家族みんなで楽しく食卓を囲むことを意識すると良いです。
まずは適切なカトラリー選びからスタートしよう!
離乳食を食べてくれない原因は様々考えられますが、まずは赤ちゃんの月齢や成長にあった適切なカトラリー選びから始めてみましょう。
bboxの【お食事フィーダー】で無理なく食べよう
食事介助が主になる離乳初期・中期は、生後4ヶ月から使えるbboxの【お食事フィーダー】を使ってみるのもおすすめ。
歯固めのような感覚で赤ちゃんが口に入れることができ、多数の小さな穴から少しずつ食材がでる様になっています。食事介助用のスプーンとは別に、食事に飽きてしまったときのお助けアイテムとしてもおすすめです。
bboxの【カトラリーセット】で自分で食べたい意欲を育む
実際に自分でカトラリーを使い始めるのは離乳完了期の1歳〜1歳6ヶ月頃からですが、興味を持ち始めたら後期頃から介助用とは別にカトラリーを渡してあげると良いです。
おすすめはbboxの【カトラリーセット】。他にはないこだわりの形状は、小児科作業療法士監修のデザイン。小さな手でも握りやすく、食べ物がすくいやすい工夫がされているので、自分で食べたい意欲を育てるのに最適です。
こちらのブログもおすすめ★
自分で食べたい!自我が出てきた赤ちゃんにオススメのカトラリー
アイテム選びに迷ったら「アイテム診断」
アイテム選びで迷った時は、「アイテム診断」で簡単な質問に回答して、最適なアイテムを見つけてみませんか?
また、メルマガで最新情報やお得情報を配信しているので気になる方は、ぜひ登録してみてくださいね。
この記事の監修・執筆
佐藤 友香先生
1992年生まれ、1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。
離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。
現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動中。
ママやパパの気持ちに寄り添ったメッセージを発信できたらと思っています。